60年ぶりに応援歌復活 一関学院高より60年ぶりに応援歌復活 一関学院高
一関市の一関学院高の前身校で戦後間もなく作られた野球部応援歌が60年余りを経てよみがえった。作詞した卒業生の岩渕定治(さだじ)さん(78)=埼玉県川越市=が同校創立70周年を記念して同級生と合唱しCDに収録。同校吹奏楽部が伴奏した。卒業生は後輩との共演を喜びながら生き生きと歌声を響かせ、青春時代に思いをはせる。
収録は一関学院高で28日行い、岩渕さんと一関市在住の同級生計6人が参加した。吹奏楽部顧問の本庄和彦教諭が指導し生徒21人が伴奏。6人は緊張しながらも張りのある歌声を披露した。
吹奏楽部の須藤研人君(2年)は「60年以上前の歌を一緒に演奏するなんて不思議な縁」、大槻康世さん(同)は「大先輩と共演できて楽しい」と音に心を込めた。
本庄教諭は「歌への情熱を感じた。母校に誇りを持つ姿勢が生徒にも伝わってほしい」と願う。
応援歌は岩渕さんが同校前身の関城中学に在学中の1946年、創部2年目の野球部が県大会で健闘したことに感動して作詞。メロディーは当時の流行歌を借用し、同級生の間で歌っていた。
許可なくメロディーを使ったことを気に掛けていた岩渕さんは、一関学院高が選抜高校野球大会に初出場した2006年、岩手日報紙上でメロディーの作曲者について情報提供を呼び掛けた。
現在も作曲者は不明だが、元の歌が「植民の歌」であることは判明。日本音楽著作権協会から非営利に限り使用が許可された。CDは同窓生のほか、作曲者の情報を提供した人にも配布するという。
作詞当時、旧花泉村役場に勤めながら夜間通学していた岩渕さん。「野球部に感動し、10分程度で作詞したことを覚えている。孫のような後輩の伴奏で歌えうれしい」と感無量の表情で語る。





