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医療ナビ:がん患者の心のケア

医療ナビ:がん患者の心のケア 落ち込みや不安、どうすればいいの。

 ◆がん患者ケア 落ち込み不安、どうすればいいの。

 ◇希望取り戻す過程見守る--治療にも影響、専門医の育成急務
 「がん」と告知されたら、どんな気持ちになるだろうか。今なお「死」を意識させるため、患者が受ける衝撃は計り知れない。不安は、がんの治療にも影響を与えるため、精神的に患者をどう支えるべきか関は高い。国内で数少ない、がん患者専門の精神腫瘍(しゅよう)科外来を訪ねた。

 ■最期、穏やかに

 腎臓がんの男性患者は、転移が見つかると、自分や家族の将来を配し、わき上がる不安に苦しめられた。

 埼玉医科大国際医療センター(埼玉県日高市)の精神腫瘍科医長、大西秀樹教授はこの男性の病室に通った。大西さんは聞き役に徹する。男性は仕事や家族への思いを打ち明け、徐々に落ち着きを取り戻した。「先生、ありがとう」。穏やかな最期を迎えた。

 落ち込んでいた女性患者には、自宅で稲を育てることを提案した。女性は一時帰宅のたびに稲を慈しむように育てた。実ったコメをおかゆにして、一緒に食べた。女性は「雑草まで、いとおしく感じるようになった」と笑顔を見せた。

 精神腫瘍科は06年春に発足した。毎日約20人の患者が訪れている。だが、心の異変を指摘されて初めて受診する患者が大半で、患者の間では精神科への敷居はまだ高い。

 医療機関の体制も遅れている。がん患者専門の精神科医が常勤しているのは、埼玉医科大や国立がんセンター東病院(千葉県柏市)などごく少ない。

 ■2~4割が抑うつ

 国内外の調査では、がん患者の2~4割が不安や抑うつに苦しむ。生涯でうつ病になる日本人は3~5%と推定されているが、がん患者ではその割合が数倍高い。

 「死」を考える病気と向き合う患者の心の負担は大きい。仕事や家庭にも影響を及ぼす。悩みが悩みを生む悪循環に陥り、重症化しやすい。

 心の不安は、診断や治療を難しくする。食欲低下や意欲減退などの症状は、がんの症状と重なるからだ。患者も体の状態を的確に判断できない。体力が落ち、精神科が処方する薬剤の使用にも細心の注意が必要だ。

 精神腫瘍医は、患者が失った自尊心や生きる希望を取り戻す過程を支える。積極的に励ますのではなく、一緒に悩みを探り、患者の中で問題点が徐々に整理されるのを見守る。

 国内では、「がん告知」が一般的になった80年代から、精神科医らががん患者の心のケアに取り組み始めた。この問題を研究する日本サイコオンコロジー学会には、医師や看護師ら約800人が所属する。政府も昨年6月、精神腫瘍医の育成の必要性を盛り込んだ「がん対策推進基本計画」を策定した。だが、医師が「がんが進行したので患者の調子が悪い」と考えたり、精神科の受診を遠慮する患者が依然多いという。

 大西さんが精神科医として、がん患者を中心に診察を始めて約10年。家族や遺族の外来も受け付けてきた。最近、その経験をもとに「がん患者の心を救う 精神腫瘍医の現場から」(河出書房新社、1680円)を出版した。「心の異変に、医師や周囲が気付くことが第一歩。今後も、患者だけではなく家族や遺族が訪れやすい環境を整えたい」と話す。【永山悦子】

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 ■埼玉医科大精神腫瘍科が扱う主な症状

 <がん患者>

・気分がめいる

・不安で仕方がない

・何ごとにも興味が持てない

・食欲がない

・眠れない

・身体がだるく感じられる

・以前ほど集中できない

・自分には価値がないと考えてしまう

・自責の念にかられる

・消えてなくなりたい

 <がん患者の家族>

・介護の疲れが出ている

・不安で眠れない

・食欲がない

・肩がこる

・涙が止まらず、介護に支障が出ている

 <がん患者の遺族>

・眠れない

・悲しみから立ち直れない

・涙が止まらない

・食欲がない

・気分がめいる

医療ナビ:がん患者の心のケア 落ち込みや不安、どうすればいいの。より
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テーマ:医療・健康
ジャンル:ニュース
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